月齢伐採と葉がらし乾燥・天然乾燥をおこなってつくられた木材は、建材として利用されます。丈夫で腐食しにくいので、野外にさらしても比較的傷まないのです。そのため、このように良質な木材でつくられた家は家の寿命が長くなるでしょう。
長年住むことになる家だからこそ、「良質な木材を使って建てたい」という方も多いでしょう。そういった方は、月齢伐採をおこなった木材の使用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
月齢伐採をおこなってつくられた木材は、以下のような効果があることで知られています。
・虫が付きにくい
・カビにくい
・変形しにくい
・色つや、香りがよい
・丈夫
月の出ていない時期には水があまり吸収されなくなり、カビの発生や腐敗の原因となるデンプンがフェノール成分に変わるといわれています。その結果、上記のような特徴をもった木材をつくることができるのです。
ちなみに、世界最古の木造建築物である「法隆寺」や、バイオリンの名器である「ストラディバリウス」も月齢伐採の木材が使われたといわれています。私たちはこれらのことから月齢伐採の木を採用した、家造りを行っております。
家を建てるときにより良質な木材を使いたいという方は、月齢伐採をおこなった木を用いる選択肢もあります。家を建てる際に、月齢伐採のことも考慮してみてはいかがでしょうか。
木材をつくる際は伐採をおこなった後に乾燥をおこないますが、乾燥の方法によっても木の質が変わります。ここでは、良質な木材をつくる乾燥方法である「葉がらし乾燥」と「天然乾燥」についてご紹介します。
【乾燥方法1】葉がらし乾燥
葉がらし乾燥とは、伐採して木が倒れたままの状態(加工せず、枝や葉が付いている状態)で山に放置して、自然乾燥させる乾燥方法のことです。木材によって乾燥期間は異なり、スギは3カ月、ヒノキは1カ月以上乾燥させるとよいでしょう。
葉がらし乾燥のメリット
・運搬が楽になる
・色つやがよい
・香りがよい
・丈夫
葉をつけたまま放置することで、蒸散をおこないます。蒸散とは、木は葉の裏にある気孔という穴から水分が出ていくことです。蒸散によってより効率的に水分を逃がすことができます。その結果、上記のような木材ができるのです。
葉がらし乾燥をおこなった後は、天然乾燥をおこないます。天然乾燥とは、木材を加工した後に自然乾燥させる方法です。木材によって乾燥期間は異なりますが、だいたい半年以上は乾燥させなければなりません。長期に渡って乾燥させる分、より質の高い木材をつくり上げることができるのです。
天然乾燥のほかに、乾燥機に入れて短期間で乾燥させる「人工乾燥」という方法がありますが、天然乾燥をおこなった木材のほうが良質だといわれています。天然乾燥のメリットについて、詳しく見ていきましょう。
天然乾燥のメリット
人工乾燥では強制的に木の温度をあげるため水分とともに木の油分も逃げてしまいますが、天然乾燥は自然に乾燥するのを待つことで、木の油分が逃げるのを防ぎます。その結果、香りや色つやがよい木材になるのです。また、ゆっくり自然乾燥させると、ゆがみによる負担がかからないため、丈夫な木材になります。
また、天然乾燥は、環境に負荷がかかりません。人工乾燥では燃料を使うため、二酸化炭素が発生します。一方、天然乾燥では自然に乾燥するのを待つため、環境にはほとんど負荷がかからないのです。
天然乾燥は伐採した木の管理に時間がかかるため、流通している量は少ないですが、その分環境にやさしくて質の高いものをつくることができるのです。
月齢伐採と葉がらし乾燥・天然乾燥をおこなってつくられた木材は、建材として利用されます。丈夫で腐食しにくいので、野外にさらしても比較的傷まないのです。そのため、このように良質な木材でつくられた家は家の寿命が長くなるでしょう。
長年住むことになる家だからこそ、「良質な木材を使って建てたい」という方も多いでしょう。そういった方は、月齢伐採をおこなった木材の使用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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定休日 | 日、祝 |